Java Web StartとXoneでリッチクライアントアプリを作る 2/3
沼倉 均
Numakura Hitoshi
■ はじめに
今回は、第1回で作成したGUIアプリをWebサービスで実行する方法を記述します。XoneはWebサービスに対応しているので、クライアント側は設定ファイルを変更するだけです。サーバ側はWebサービスを実行するために、ServletコンテナとApache-AXISのインストールや設定などが必要です。今回は図のようなシステム構成で環境を構築します。これ以降は、サーバ側をホスト名の「xone-01」で扱いますが、この部分は環境に合わせて変更してください。

今回のようなシステム構成では、クライアント側とサーバ側(Web/DBサーバ、Servletコンテナ)の両方にXoneをインストールします(インストールしたフォルダをXONE_HOMEとします)。そして、両方でXONE_HOMEのbin/setup.batを実行しておきます。また、サーバ側ではDBにアクセスするので、bin/dbsetup.batを実行しておきます。
■ クライアント側の設定
クライアント側のXONE_HOMEのconfig/xone.propertiesを編集します。このファイルは、ルータ設定がデフォルトでは
router=Direct
となっているので、これをコメントアウトし、代わりに
router=Soap
router.url=http://xone-01:8080/axis/services/XoneWSRouter
router1=Direct
とします。変更したxone.propertiesはサーバ側にもコピーしておいてください。この設定では、クライアント側はrouterの設定からWebサービス(Soap)を使って、サーバに接続します。サーバ側では、router1の設定からDirectでRDBに接続します。
なお、インターネットの接続にプロクシサーバを使うときは、上記の他に以下のプロクシの設定も必要です。
router.http.proxyHost=xxx.xxx.xxx.xxx
router.http.proxyPort=xxxx
■ サーバ側の設定
サーバ側のXoneの設定では、RDBにアクセスするのでXONE_HOMEのconfig/torque.propertiesを変更しておいてください。また、JDBCドライバも用意しておいてください。これ以降の手順は次のとおりです。
1.TomcatとAXIS
サーバ側では、Tomcat(ここでは4.1.30を使用)とApache-AXIS(1.1を使用)をインストールします。この段階でTomcatを起動し、クライアント側からブラウザでサーバ(ここではhttp://xone-01:8080/)をアクセスしたときに、次のような画面になるか確認しておいてください。

次に、AXISをインストールしたフォルダにあるwebapps/axisフォルダにあるaxis.warをTomcatのwebappsフォルダにコピーしてください。そして、http://xone-01:8080/axisにアクセスしてみてください。これで、次のような画面になればOKです。

この時点で、Tomcatをインストールしたフォルダ(以降これをTOMCAT_HOMEとします)のwebappsフォルダにはaxisというフォルダができているはずです。このaxisフォルダのWEB-INF/libフォルダに、XONE_HOMEのlibフォルダにあるすべてのjarファイルをコピーします。このとき、AXIS関連のjarファイルが重複するので、AXISがバージョンが1.1より新しいものの場合は上書きしないように注意してください。さらに、このWEB-INF/libにRDB用のJDBCドライバもコピーしておきます。
ここでいったんTomcatを再起動してください。次に、XONE_HOMEのbin/deploy.batを実行します。正常にデプロイできたか確認します。これには、http://xone-01:8080/axisにブラウザでアクセスし、その中の「view」をクリックしてみてください。これで、現在デプロイされているWebサービスの一覧が表示され、次のようにXoneWSRouterが表示されればデプロイはOKです。

■ 実行
以上で準備OKです。前回作成したGUIアプリのTextEditorを実行してみてください。Tomcatのコンソールに次のような表示が出れば、
- Xone WebService Provider(XoneWSRouterSoapBindingImpl) was created.
- Xone WebService - Next router property : router1
- Router name : Direct
- Login (Xone):xxxx
ログインまで実行できたことを示しています(パーソナル版はlogin (XonePersonal)と表示されます)。これで、TextEditorは第1回と同様に使えるはずです。
■ 最後に
今回は、Webサービスを使ってGUIアプリをクライアントから実行しました。次回は、このアプリを他のユーザにインストール作業なしに配布し、自動的にバージョンアップを行うためにJWSで実行する環境を構築します。
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